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富岡製糸場の入園料が高い?割引やクーポン情報についてまとめ

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群馬県富岡市にある富岡製糸場は、近代西洋技術を導入した、日本で最初の大規模な官営機械製糸場で、近代日本の礎を築いた重要な場所であるだけに、行ってみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、富岡製糸場の入園料はやや高めに設定されており、家族連れの方だと旅費に悩まされてしまいますよね。

本記事では、富岡製糸場の割引チケットはあるのか、少しでも入場料が安くなる方法はないのか調べてまとめています。

日本のみならず、世界の生糸市場に大きく貢献してきた歴史的価値の高い施設です。

最新の割引情報を解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。

目次

富岡製糸場の入園料が高い?

画像提供:富岡市

富岡製糸場の入場料(見学料)は決して高い料金ではありません。

入園料は以下のとおりです。

入場料
  • 大人/1,000円
  • 高・大学生/250円
  • 小・中学生/150円
  • 未就学児/無料
  • 身障者手帳をお持ちの方と介護者1名/無
  • ガイドツアー参加費/200円(中学生以下100円)

高校生・大学生は、学生証を忘れずに持参しましょう。

見学料詳細/富岡製糸場公式サイト

富岡製糸場の入場料は、人によっては高いと感じることがあるようですが、入場料を見た限りそこまで高い印象は持ちませんでした。

以下、入場料について解説していきますね。

他の世界遺産の入園料と比較

国内には富岡製糸場以外にも、世界文化遺産に登録された歴史的建造物が多くあります。

施設の性格がそれぞれ違うので、単純に比較するのは難しいですが、参考までに入場料を比較しました。

主な世界遺産入場料

名称入場料(大人)
厳島神社500円(厳島神社・宝物館)
二条城1,300円(入城料・二の丸御殿)
姫路城1,000円
日光東照宮1,300円(宝物館は別途)
唐招提寺 1,000円(特別展は別途)
東大寺600円(東大寺ミュージアム等は別途)
法隆寺1,500円(西院伽藍内・大宝蔵院・東院伽藍内)
中尊寺800円
毛越寺700円

上記の通り、世界遺産ともなれば入場料は1,000円前後の所が多いのがわかります。

世界遺産になったからには、維持をしないとけませんので入場料は必要です。

富岡製糸場も、世界遺産としてしっかり維持していくためには、1000円は妥当と考えられます。

入園料が高いと言われる理由

富岡製糸場は2015年から、大人入場料が500円から倍の1,000円に値上げ(小・中・高・大学生の料金は据え置き)されたので、高いと感じる方が多いようですね。

製糸場によると、値上げの主な理由は以下のとおりです。

多くの文化財建造物が保存されていて、保全・整備費用が30年で100億円見込まれる
2015年豪雪で半壊した建物の復旧
世界遺産となり、多くの観光客を受け入れるための保全・修理に多額の費用が見込まれる

一時期は世界遺産効果で大混雑していましたが、新型コロナの影響もあり、近年は入場者数が減少しました。

見学者数推移

画像引用:富岡製糸場公式サイト「見学者数」

貴重な文化財を守るためとはいえ、見学者としては、入場料はなるべく安く抑えてほしいところですが現状難しいでしょう。

入場者の減少を抑えるためにも、より魅力的な見せ方が期待されます。

富岡製糸場の入園料を少しでも安くしたい割引クーポンや特典について

画像提供:富岡市

割引や特典を受ける方法をご紹介します。

結論を先に言うと、JAFやイオンカードなどの各種会員向けの割引クーポン、残念ながら2022年3月で終了となりました

2023年8月現在の入場料の割引は以下の二つのみです。

  • 富岡市民無料
  • 富岡製糸場見学往復割引乗車券

富岡市民は無料

ご存知の方も多いと思いますが富岡市民は、入場無料です。

住所が確認できるもの(運転免許証など)を持っていきましょう

上信電鉄「富岡製糸場見学往復割引乗車券」

公共交通機関を利用する方は、上信電鉄「富岡製糸場見学往復割引乗車券」を利用するとお得です。

富岡製糸場見学往復割引乗車券概要

料金

大人/2,200円
小人/840円

セット内容

高崎駅~上州富岡駅間1往復電車賃(1,620円)
富岡製糸場見学料(1,000円)

記念乗車券形式の切符は、上信電鉄「高崎」駅、「上州富岡」駅の窓口で購入しましょう

詳細は、上信電鉄公式サイトをご確認ください。

周辺店舗で入場券を購入する

入場券の割引はありませんが、富岡製糸場周辺の店舗で入場券を購入すると購入特典が受けられます

おみやげや飲食などの魅力的なお店がたくさんありますので、利用したい店舗で入場券を販売しているかチェックしてみましょう。

こんにゃくパークで入場券を購入する

こんにゃくパーク」で富岡製糸場入場券を購入すると、特典があります。

人気のこんにゃくバイキングを、並ばずに食べられますよ。

富岡製糸場からこんにゃくパークは車で約12分

時間のある人は、こんにゃくパークで遊んだ後に、富岡製糸場を見学しましょう。

参考:こんにゃくパーク公式サイト

富岡製糸場の見どころ

画像提供:富岡市

富岡製糸場は、1872年(明治5年)に明治政府が群馬県富岡市に設立した模範機械製糸場です

富岡製糸場と絹産業遺産群※」の構成資産として、2014年世界文化遺産に登録されました

  • 生糸の大量生産を実現するための近代西欧技術導入
  • 国内での養蚕・製糸技術改良の促進
  • 高度な養蚕・製糸技術の海外移転による、世界の絹産業の発展

など評価されての登録となりました。

富岡製糸場以外の構成資産

田島弥平旧宅/瓦屋根に換気設備を取り付けた、近代養蚕農家の原型
高山社跡/近代養蚕法「清温育」を開発した場所で、養蚕教育機関
荒船風穴/自然の冷気を利用した、日本最大規模の蚕種(蚕の卵のこと)貯蔵施設

富岡製糸場基本情報

住所群馬県富岡市富岡1-1
営業時間9:00~17:00(最終入場 16:30)
休場日12月29日~31日
駐車場https://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/access/parking.html
アクセス上信電鉄「上州富岡」駅から徒歩15分
上信越自動車道 富岡ICより10分
お問い合わせ富岡製糸場0274-67-0075
https://www.tomioka-silk.jp/tomioka-silk-mill/

富岡製糸場は、これまで複数の民間企業に経営母体が移ってきましたが、特に片倉工業が保存に尽力しました

55,391.42㎡の広大に敷地に、木骨レンガ作りの建物群や文化財が良好な状態で保存されています

場内には見どころがたくさんあり、音声ガイドガイドツアーを利用すると、より深く理解することができます。

場内マップ

画像引用:富岡製糸場公式サイト「場内のご案内」

東置繭所

1872年建築の、巨大な繭倉庫です。

木骨レンガ造2階建てで、屋根は切妻造桟瓦葺きで、風通しのよい2階部分で繭が貯蔵されていました。

富岡製糸場を代表する建物です。

製糸所

1872年建築の、繭から生糸をとる作業が行われていた工場です。

当時はフランスから導入した金属製の繰糸器300釜が設置され、世界最大規模だったそうです。

中央に柱のない大空間を、小屋組みトラス構造を用いることで実現しています。

西置繭所

1872年建築で、東置繭所とほぼ同じ構造の建物です。

2020年に保存整備工事が完了し、貴重な展示スペースとして公開されています。

首長館(ブリュナ館)

1873年建築で、フランス人指導者であるポール・ブリュナと家族が暮らした建物です。

ブリュナ帰国後は、工女向けの宿舎・教育施設などに転用され、読み書きやそろばん、裁縫、行儀作法の学びの場となりました。

建物の四方にベランダがある「コロニアル様式」です。

女工館

1873年、フランス人女性教師の住居として建てられました。

検査人館

1873年、ブリュナがフランスから連れてきた男性技術指導者の宿舎として建築されました。

首長館や女工館と同様、「コロニアル様式」が採用されています。

鉄水溜

製糸に必要な水をためるための鉄製巨大水槽です。

1875年に、当時の軍艦造船技術を駆使して造られました。

ブリュナエンジン

創業当時に導入された蒸気エンジンの復元機。

「繰糸機」と「揚返器」の動力として使用されました。

寄宿舎

1918年築の女子寮です。

社宅76

1919年に建築された木造平屋建てで、既婚男性が家族と暮らしていた社宅です。

後年は、出張者などの宿泊施設として利用されました。

  • 昭和30〜40年ごろの生活を再現した「暮らしのギャラリー
  • カイコの生態展示
  • 糸枠飾り作り体験(2,000円)

の施設として活用されています。

詳細は、富岡製糸場公式サイトでご確認ください。

富岡製糸場の見学所要時間

見学のおおよその目安は以下の通りです。

通常/1時間~1時間30分くらい
じっくり回る場合/2~3時間くらい

ガイドツアーの所要時間は、約40分くらいです。

まとめ

富岡製糸場の入場料を中心に解説しました。

富岡製糸場入場料の一部は、施設の保全・整備費用に充てられます。
富岡市民は無料です。
学生は安く入場できます。
電車で行く人は、上信電鉄「富岡製糸場見学往復割引乗車券」がお得です。
各種会員割引は終了しました。
敷地内には、国宝や重要文化財など価値ある建築物がたくさんあります。
見学の目安は、60~90分くらいです。

生糸を生産していた職場であると同時に、寄宿舎や診療所などの生活の場が残っているのも富岡製糸場の魅力です。

日本の近代化を支えた、若き工女たちの日常を想像しながら巡るのも、楽しいのではないでしょうか。

学生さんは安く入場できますので、学生のうちに見学するのがおすすめですよ。

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