松本市の中心部に建つ漆黒の城、松本城。
戦国時代に建てられた国宝指定のお城で、地元市民や観光客に人気が高く、休日やシーズン中には100分待ちになるほどの混雑ぶりです。
ただ、早めの観光を心がければ混雑や待つことなく見学ができますよ。
- 松本城の見学所要時間
- 松本城の混雑状況
- 国宝松本城の見どころ
- 夜間ライトアップについて
- 松本城の城主はだれ?
- お得な拝観料割引情報
- 松本城までのアクセスと市営駐車場情報
国内だけでなく海外からも大勢の観光客が訪れる松本城の魅力って?
国宝っていうけど、いったい何がすごいの?見どころは?
400年以上の歴史を持つ松本城の見どころや魅力もたっぷりご紹介します。
さらにライトアップやアクセス、駐車場情報、そして実際に訪れた体験をもとに紹介しているので、観光に行かれる人は最後までご覧ください。
松本城の所要時間は?
松本城は空いていれば、60分ほどで十分じっくりと見学ができます。
筆者が行ったときは、10月下旬の土曜日でしたが、並ぶことなく城内に入れました。
ただ、天守までの階段が急になっているヶ所が多く、またすれ違いが困難なヶ所も多数あるため、スタッフの方の誘導に従う感じで進みました。
シーズンを除く平日であれば、すんなり天守閣まで登ることができ、見学時間も30分程度での時間で済みそうです。
松本城の混雑状況
松本城は、GWやお盆、秋の連休時は大変混雑します。
世間が休みで旅行シーズン中は混むと考えてください。
GWやお盆は当然混みますが、秋の紅葉シーズンも旅行に行く人が多いため混みやすい季節です。
混む時間帯は10時〜15時頃までです。
松本城内が混雑する理由は、場内の階段がとても急な作りになっているからとも言えます。
現代のように誰もが上り下りしやすい階段ではありませんので、どうしても慎重になり詰まってしまいます。
これも国宝松本城らしさを感じられる部分のため、急な階段やお城の作りも見学すると楽しいですよ。
松本城を混雑回避して見学する方法
松本城内を混雑回避して見学したい人は、朝早くor夕方に行きましょう。
松本城の開場時間
通常:8:30〜17:00(最終18時)
GWやお盆:8:00〜18:00
おすすめは、早朝の時間帯です。
遠方から行かれる人は大変ですが、朝は渋滞にも巻き込まれ駐車場にもスムーズには入れます。
園庭の散歩も気分がよく、人が少ない時間にゆっくり観光できるとストレスも感じません。
夕方行かれる人は、最終入場時間に注意してください。
夕方は、ライトアップも見れるので、それもまた幻想的な松本城が見れて素敵ですよ。
子連れの方は、空いている早朝に、カップルや大人は夕方からがおすすめです。
松本城の見どころを解説
現在、日本国内で国宝に指定されているお城は以下の5城です。
どれも有名で国内外問わず人気のお城ですが、松本城は世界遺産の姫路城と同じくらい人気のお城です。
現存する12天守の中で、国宝に指定されている5城。
・松本城(長野県)
・犬山城(愛知県)
・彦根城(滋賀県)
・姫路城(兵庫県)
・松江城(島根県)
松本市内を見守るように高くそびえたつのそ5重6階の天守の姿は美しく堂々たるもの。
松本城をより楽しめるように、見どころを紹介します。
見どころ①圧巻の国宝
高さ約30mにも及ぶ天守閣は、まさに圧巻の一言です。
威風堂々とした雄姿を見せてくれます。
黒壁と白壁のコントラストが美しく、国宝に指定されているのは以下の部分です。
大天守(だいてんしゅ)
日本で最古と言われる5層6階構造の天守閣で、ビルの10階に相当する高さ
乾小天守(いぬいこてんしゅ)
大天守の北側に位置する3層4階の櫓
月見櫓(つきみやぐら)
上洛する徳川家光に月見をしてもらうために建てられた櫓
朱色の漆塗りの高欄が華やか
辰巳附櫓(たつみつけやぐら)
月見櫓とともに増築
上が狭く下が曲線状の花頭窓が特徴
渡櫓(わたりやぐら)
松本城の入り口にもあたり、大天守と乾小天守をつなぐ櫓
見どころ②5層6階の天守を持つ最古の城
松本城は5重6階構造のお城としても良く知られています。
5重6階とは、外から見える屋根の数は5つですが3階部分が屋根裏になっているため、実は6階建てということです。
現在、日本に存在する5重6階の天守は姫路城と松本城のみで、その中でも松本城は日本最古と言われています。
1階 | 6階建ての天守を一気に支えるため柱の本数が多い 一段低くなった入側(武者走り)は必見! |
2階 | 火縄銃や貴重な資料が展示されている 火縄銃を発砲するために設計された格子状の武者窓に注目 |
3階 | 外から見えないように窓もなく隠し階、暗闇重とも呼ばれていた秘密の部屋 |
4階 | 有事の際に利用される御座所がある |
5階 | 5階への上り階段は約61度の急な勾配 四方に窓があり重臣たちの作戦会議の場所となっていた |
6階 | 360度見渡せる最上階は、頑丈に組まれた井桁天井が特徴 |
見どころ③他の城では見られない絶景
松本城でしか見られない絶景や撮影スポットをご紹介します!
・内堀の水面に映る逆さ松本城
松本城を訪れると入場前に必ず立ち止まりシャッターを切るのが、満々と水をたたえている内堀越しの松本城です。
風の弱い日であれば、お堀の水面に映る美しい松本城を目にすることができます。
・背景に雄大な北アルプスを望める
松本城のバックには、美しい北アルプスの山並みを望む他のお城にはない絶景。
松本城と北アルプス、お堀に映るお城のリフレクションを一緒にカメラに収めたいなら、南東側からがおすすめ!
・高さ29.4mの天守閣最上階からの絶景
天守閣最上階には四方に窓があり、ビル10階と同じ高さから松本市街地や北アルプスなどを一望できます。
松本城はライトアップも見どころ
松本城では夜になると天守のライトアップが行われ、見どころのひとつとなっています。
神社やお寺などではよく見かける光景ですが、これが400年の歴史を持つ国宝のお城となれば、特別感が違うもの。
昼間見る姿とはまた趣の異なる、幻想的な松本城を楽しめますよ。
松本城ライトアップ2023の期間や営業時間は
では、2023年のライトアップはいつでしょうか?
毎日、日没から22:00まで
開場時間内であれば、本丸御殿跡からライトアップされた迫力満点の松本城を間近で見ることができます。
ライトアップって、城内に入らないと楽しめないのかな?
もちろん、高さのある松本城ですから、城外からでもたっぷりと楽しめますからご安心を。
むしろ、闇夜に光る松本城と内堀の水面に映る逆さ松本城を見ようと、券売所前には多くの観光客が訪れます。
ところで、ライトアップって1種類だけなの?
実は他にも春の桜やクリスマス、バレンタインなど、各イベントごとにさまざまなライトアップが行われています。
一例をあげてみますと・・
松本市イルミネーション
2022年12月1日~2023年2月28日開催
・「松本城~氷晶きらめく水鏡~」と題したイベント
・レーザーマッピングによってピンクやブルーなど彩られた松本城を鑑賞
夜桜会
2023年3月27日~4月3日開催
・天守と本丸庭園の桜のライトアップ
・本丸庭園内への入場は無料!
国宝松本城桜並木 光の回廊2023
2023年3月27日~4月3日開催
・夜桜会と同時開催
・松本城外堀北側と東側の桜並木がライトアップされ、水面に映る光り輝く満開の桜を鑑賞
・開花宣言後から8日間開催(延長あり)
公式HPでイベント情報をゲットしましょう
松本城が有名な理由!なぜ国宝?
戦国時代末期に石川和正・康長親子によって建てられ、城郭建築の最高傑作とも称されている松本城。
・400年の年月を経て、当時のままの姿を残している
・現存する5層6階の天守閣として日本最古
・戦乱の世界と優美な世界が共存
石落としや狭間など実践的な戦闘を想定して造られた堅牢な天守と、戦乱の世が終わった江戸時代に増築された優雅な櫓が共存するお城は他にはありません。
そのような歴史的価値の高いお城が、戦争や火災などで焼けることもなく昔のままの姿を今に残しているのです。
築城後、長い歴史の中で何度となく修復、維持されてきましたが、それは現代になっても続いています。
松本城が国宝に指定されるた背景には、地元民の努力も・・
美しい黒壁や白壁を保つために
・黒壁や白壁の漆塗り作業
・傷んだ柱や壁の修復作業
・小学生たちによる床磨き
などが、毎年行われています。
地元民が松本城へ注ぐ愛情も、国宝たる所以と言えます。
松本城の城主について
松本城は1504年、信濃守護家小笠原氏によって深志城が建てられたのが始まりと言われており、豊臣秀吉の家臣石川数正氏が最初の城主となりました。
以後、小笠原氏→戸田氏→松平氏→堀田氏→水野氏→戸田氏
の順に城主が変わっていきます。
270年の間になんと6家23人の城主が誕生したそうです。
武田信玄により攻め落とされ一度は武田氏の統治となりましたが、武田軍が徳川軍に敗れると、再び小笠原氏が城主となり、1582年に松本城と改名されたのです。
最後の戸田氏は145年にわたって城主を勤めましたが、大政奉還によってついに武士の時代は終わりを告げました。
松本城の基本情報
ここからは松本城の歴代城主、拝観料、アクセス方法、駐車場情報をご紹介します。
拝観料がお得になる嬉しい割引情報もありますよ。
住所 | 長野県松本市丸の内4番1号 |
開場時間 | 8:00~17:00(最終入場16:30) ※時期により変動あり |
開場日 | 12月29日~31日を除き無休 |
お問い合わせ | 0263-32-2902 |
公式HP | https://www.matsumoto-castle.jp/ |
松本城の拝観料について
松本城の観覧料金は以下の通りです。
大人 | 小・中学生 | |
個人 | 700円 | 300円 |
団体(20名~99名) | 630円 | 270円 |
団体(100名~299名) | 560円 | 240円 |
団体(300名以上) | 490円 | 210円 |
小学生未満の入場は無料
松本市民は券売所で身分証明書を提示すると、本丸庭園までの入場が無料です。
観光客にもお得な情報はないのかな?
そんな方におすすめなのが
・タウンスニーカーPLUS24時間券 松本城観覧券引換券付き(大人1,330円)
・アプリをダウンロードしてパスを購入すれば、誰でも簡単に使える電子チケット
・松本市中心部を走るバスに24時間乗り放題
・松本城観覧引換券付き
・松本市美術館や松本民芸館など、割引料金で観覧可能
・松本ホテル旅館協同組合に加盟している宿泊施設を利用
・特別割引価格で松本城入場券を購入可能(一部施設を除く)
松本城のアクセス!駅からも近い
松本城の最寄り駅はJR篠ノ井線「松本駅」で、松本城までは徒歩で約20分またはバスで約10分です。
徒歩で行く場合は
松本駅お城口から駅前大通りを約500m進んだら左折し、そのまま北に直進しましょう。
途中には観光客にも人気のナワテ通りや中町通りがあり、城下町の風情を感じながらショッピングや地元グルメを楽しめます。
バスで行く場合は
松本周遊バス「タウンスニーカー」北コース
「松本駅お城口」発→「松本城・市役所前」下車
路線バス(美ヶ原温泉線・浅間線・岡田線・アルプス公園線)
「松本ターミナル」発→「松本城・市役所前」下車
車でのアクセス
最寄りICは長野自動車道松本ICです。
松本IC出口から国道158号線経由で約20分(約3.5㎞)で到着します。
・東京から 中央道~長野道経由で約2時間40分(約220㎞)
・名古屋から 東名~中央道~長野道経由で約2時間30分(約210㎞)
松本城周辺の道路は市の中心部なので交通量も多く、特に休日やお盆やGWのハイシーズンはかなり混雑します。
時間に余裕を持ってお出かけしましょう
松本城の駐車場について
松本城の周りには民営の駐車場も数多くありますが、少しでも安い料金でとめるなら市営駐車場がおすすめです。
・市営松本城大手門駐車場
松本城の南側に位置し、収容台数が多く、一番メインで利用される駐車場
営業時間 | 7:30~22:30 |
料金 | 普通車 150円/30分 |
収容台数 | 立体駐車場437台 |
車両制限 | あり(高さ2.0m、長さ5.1m、幅2.0m) |
松本城までの距離 | 徒歩約8分 |
・市営開智駐車場
松本城の北側に位置する人気の駐車場
営業時間 | 8:00~18:00(最終入場17:00) |
料金 | 普通車200円/時間(超過30分毎に100円) |
収容台数 | 116台 |
車両制限 | あり(高さ2.3mまで) |
松本城までの距離 | 徒歩約8分 |
・松本開智大型駐車場(バス・自動二輪車専用臨時駐車場)
営業時間 | 8:00~18:00(最終入場16:30) |
料金 | 大型車520円/時間(30分超過ごとに260円) 自動二輪車100円/回 |
収容台数 | 116台 |
車両制限 | あり(高さ2.3mまで) |
松本城までの距離 | 徒歩約8分 |
・市営松本城大手門駐車場(バス専用)
営業時間 | 7:30~21:30 |
料金 | 大型車 370円/30分 自動二輪車100円/回 |
収容台数 | 平面駐車場16台 |
車両制限 | あり(高さ2.0m、長さ5.1m、幅2.0m) |
松本城までの距離 | 徒歩約8分 |
松本城の開場は8:30からです。(GWや夏季延長期間は8:00から)
土日祝日やお盆、GWなどハイシーズンは開場前から並ぶ観光客も多いので、必然的に駐車場も混雑することに。
ゆっくり観覧するためにも、早めの時間に行くことをおすすめします。
松本城に実際に行った感想
黒門を抜け場内へ入っていくと、目の前に青々とした芝生が美しい本丸御殿跡が広がっていました。
そしてその先に空に向かって高くそびえたつ松本城が・・
かっこいい~!!
内部は太い柱や梁など、とても重厚な造りで、400年もの長い時を経て今に至っているのかと思うと、とても感慨深いものがありました。
多くの武者達と共に、戦乱の世を駆け抜けてきた松本城。
城好きでもそうでない方でも一度は訪れてみる価値はあります。
ちなみに城内の階段はかなり急なので、女性はスカートよりもパンツがおすすめ。
また休日や夏休み、GWなどのシーズン中はかなり混雑しますから、開場前に並びましょう。
8月の平日でしたが、開場前に並んだので比較的すんなり入れました。
でも・・それから2時間後、出てきた時には大行例になっていました。
まとめ
国宝松本城の見どころや魅力をご紹介しました。
・松本城が国宝になったのは、当時のままの姿を残す日本最古の5層6階の天守閣だから
・松本城では内堀に映るリフレクションや北アルプスなど、絶景が見られる
・毎晩、日没以降にライトアップが楽しめる
・駅から近く徒歩でもバスでも移動が簡単
・市営の駐車場も完備
長い年月を経て、今もなお見る者に感動を与えてくれる国宝松本城。
戦乱の世に思いを馳せながら、ゆっくりと観覧してみてはいかがでしょうか。
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