世界一の登山者数を誇る高尾山は、都内屈指の人気紅葉スポットです。
ケーブルカーやリフトで中腹まで登れるので、幅広い年代の方が訪れます。
- 高尾山紅葉2022基本情報
- 見頃時期
- おすすめビューポイント
- 高尾山紅葉2022混雑状況
- 紅葉する樹木の種類
- 高尾山もみじまつりについて
高尾山ならではの紅葉の魅力を詳しく解説します。
紅葉狩りを計画している方は、ぜひ参考にしてくださいね。
高尾山の紅葉基本情報
年間300万人が登るといわれる高尾山は、東京都八王子市にあります。
2007年ミシュラン三ツ星に認定され、近年ますます人気が高まっています。
1年を通じて混雑していますが、最も混雑するのが11月の紅葉シーズンです。
高尾山の紅葉は、10月下旬~11月初旬頃に山頂から始まり、12月上旬まで楽しめます。
紅葉シーズンに合わせて、毎年「高尾山もみじまつり」が開催されています。
【高尾山紅葉基本情報】
住所 | 東京都八王子市高尾町 |
標高 | 599m |
登山客 | 年間300万人 |
見頃 | 11月中旬~12月初旬 |
種類 | イロハモミジ、オオモミジ、ブナ、ケヤキなど |
イベント | 高尾山もみじまつり |
最寄駅 | 京王線「高尾山口」駅 |
㏋ | 高尾登山電鉄 高尾ビジターセンター 高尾山マガジン |
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高尾山の紅葉の見頃は
高尾山の紅葉の見頃は、例年11月中旬から11月下旬です。
標高や日当たりなどの条件によって、11月上旬頃山頂から段階的に紅葉していき、長い期間紅葉が楽しめます。
紅葉狩りを計画している方はフォローしておくのがおすすめです。
高尾山の紅葉おすすめビューポイント
紅葉が楽しめるビューポイントや、おすすめスポットをご紹介します。
【高尾山登山コースマップ】
高尾山には、眺望のすばらしいビューポイントがいくつかあります。
- 山頂
- 金毘羅台
- 霞台
- もみじ台
- 一丁平
①山頂
山頂には、広場や展望台周辺にイロハモミジがあり、真っ赤な紅葉が楽しめます。
11月上旬頃から色づき始めます。
晴れた日には富士山も見える眺望が、素晴らしいです。
②金毘羅台
1号路を100mほどはずれた場所にある展望台です。
徒歩で登られる方はぜひ立ち寄ってみましょう。
八王子市街から東京都心まで見渡せます。
11月中旬頃から見頃となる甲州街道のイチョウ並木もきれいに見えますよ。
③霞台(十一丁目茶屋隣)
ケーブルカー・リフト下車、徒歩2分ほどのところに「霞台展望台」があります。
眼下に紅葉した木々と関東平野を望み、新宿副都心まで見渡せます。
もみじまつり期間は、マス酒の販売も行われます。
④もみじ台
高尾山山頂より、更に奥高尾方面へ徒歩10分。
名前のとおり、真っ赤なモミジが美しい場所です。
晴れた日は富士山が見えます。
茶屋「細田屋」では、なめこ汁やお蕎麦、おでんなどがいただけます。
山頂に比べ来る人が少ないので、ゆっくりとお茶やお食事をするのもよいですね。
⑤一丁平
もみじ台から30分ほど先になります。
展望デッキからは丹沢の山々や富士山が見えます。
その他おすすめスポット
高尾山には、展望台以外にもおすすめスポットがたくさんあります。
- 薬王院
- ケーブルカー周辺
- 仏舎利塔
①薬王院
境内にはイロハモミジが植樹されており、木造建築と紅葉の美しいコラボレーションを楽しむことができます。
山門、書院、大師堂、本堂など見どころがたくさんあります。
パワースポットとしても人気です。
②ケーブルカー周辺
ケーブルカー「清滝」駅前や、ケーブルカーの車窓から見たモミジが見事です。
例年、紅葉シーズンの終わりごろまで楽しめます。
③仏舎利塔付近
近年人気の紅葉スポット。
1号路、浄心門の先にあります。
モミジの紅葉が美しいので、ぜひ立ち寄ってみましょう。
高尾山の紅葉時期の混雑状況
紅葉シーズンは平日も含め混雑します。
国道20号線(甲州街道)は、駐車待ちにより渋滞します。
駐車場も早々に満車となりますので、なるべく公共交通機関を利用するようにしましょう。
ケーブルカーは午前10時~夕方まで混雑です。
(参考)ケーブルカー混雑予想
上り
10時30分ごろ/ケーブルカー40分待ち、リフト50分待ち
14時すぎ/ケーブルカー20分待ち、リフト30分待ち
下り
13時30分ごろ/ ケーブルカー20分~30分待ち
また売店や、トイレも長蛇の列となりますので、余裕を持った計画をたてましょう。
特に女子トイレは、30分~1時間待ちです。
トイレがない登山コースもありますので、事前に調べて計画的にすませるようにしましょう。
混雑を避けるには
紅葉時期の混雑を避けるのは難しいですが、以下のような方法が考えられます。
- 登山計画を11月上旬や、12月上旬にずらす
- 早朝に行く
- ケーブルカーの始発時間8時より前に行って並ぶ
- 帰りは、なるべく早く(午後の早いうちに)下山する
- ケーブルカー、リフトを使わず登山道を歩く
- もみじ台、一丁平まで行って紅葉を鑑賞する
紅葉情報を集めて、なるべく混んでいない時期に行くようにしましょう。
高尾山の紅葉する木々の種類
山の紅葉はどこも似たようなものと思いきや、高尾山ならではの特徴がありますので解説します。
高尾山の特徴
高尾山は、地理的に暖温帯と冷温帯のちょうど境目に位置しているため、両帯の植物が入り混じって生育しています。
- 暖温帯系照葉樹林帯(カシなどの常緑広葉樹)
- 冷温帯系落葉広葉樹林(ブナ、イヌブナ、ナラ、ホオノキなど)
- 中間温帯林(モミ、ツガなどの針葉樹)
など異なる植生が見られます。
また、樹齢300年を超えるブナが生育していることも高尾山の大きな特徴です。
ブナは冷温帯を代表する樹木で、南関東・甲信の山では標高1,000m以上で生育します。
高尾山のように標高400m付近に生育するのは極めて珍しいということです。
更にスキ゛やヒノキなどの人工林も混在し、まさに生態系の宝庫です。
そのため、高尾山の紅葉は全山が赤一色ではなく、赤、黄色、オレンシ゛、緑など様々の色に染め上げられます。
真っ赤な紅葉だけでなく、豊富な色彩のバリエーションにも注目して散策すると、紅葉狩りが更に楽しくなりそうですね。
樹木の種類
高尾山で見られる主な樹木を紅葉の色別に分けると、以下のようになります。
(同じ種類でも、木により紅葉の色が違う場合があります。)
赤っぽく紅葉する樹木
- イロハモミジ
- カジカエデ
- オオモミジ
- ケヤキ
- シラキ など
黄色っぽく紅葉する樹木
- ブナ
- イヌブナ
- ホオノキ
- イタヤカエデ
- チドリノキ
- ナラ など
紅葉をより楽しみたい方へおすすめコースを紹介
高尾山は1号路を境に、北斜面と南斜面で植生が異なることが特徴です。
選択するコースにより違った紅葉が楽しめますので、おすすめのコースをご紹介します。
1号路
モミジの赤い紅葉を楽しみたい方は、1号路を行かれるのがおすすめです。
ケーブルカーを利用すれば、沿線の紅葉が楽しめます。
徒歩で登られる場合は、ぜひ金毘羅台にも行ってみましょう。
その他、仏舎利塔、清滝駅周辺、薬王院境内など見どころ満載です。
【2号路】
2号路は、中腹を30分ほどで一周できるコースです。
南斜面の常緑広葉樹(カシ類など)と、北斜面の落葉広葉樹(イヌブナなど)の異なる植生を観察できます。
【4号路】
浄心門を右に入り、高尾山の北斜面を歩くコースです。
東日本の植物・イヌブナ、コナラ、ケヤキなどの広葉落葉樹林の、黄系の美しい紅葉を見ることができます。
高尾山もみじ祭り2022について
毎年紅葉シーズンに合わせ、「高尾山もみじまつり」が開催されています。
例年のべ30万人が訪れるため、高尾山もみじまつりの時期の土日祝に行かれる方は、混雑にご注意ください。
まとめ
高尾山紅葉の情報をお伝えしました。
高尾山は、都内とは思えないような豊かな自然が魅力です。
標高により約1か月間紅葉が楽しめますので、コースを変えて何度か行ってみるのもよいですね。
気軽に登れる山ですが、「秋の日は釣瓶(つるべ)落とし」といいます。
急に暗くなり心細い思いをしないためにも、早めに下山するようにしましょう。
混雑を避けるのは難しいので、お互いマナーを守ってさわやかな秋の一日を過ごしたいですね。
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